こんにちは。エステティシャン 冨永雅代です。
透けるように薄く繊細な皮膚。
"ふれたくなるような’’やわらかさ"
これが若い日本人女性特有のお肌の美しさです。
しかし、加齢で お肌が痩せたり、トラブルで皮膚が薄くなってしまうと、 美しさは失われ、老化が進行し、トラブルのもとに・・。
薄い肌の特徴
皮膚が極度に薄い人は、肌の下にある毛細血管が透けて見えるため、表面に赤み（酷いと赤黒く）や色ムラが出やすくなっています。
肌が薄くなると、水分を貯めておく機能が無くなり乾燥します。
キメが無く、ツルりとした表皮になるためです。まるでビニールの様なお肌ですね・・
外部からの刺激をダイレクトに受けるようになり、かゆみやヒリヒリ・・炎症をおこしやすい、敏感肌に陥ってしまいます。
肌が薄くなるのはなぜ？
ターンオーバーの乱れ
年を経るごとに、 老化に加え、ストレスや睡眠不足も合わさってお肌の生まれ変わるサイクルが乱れやすくなります。
お肌が薄くなってしまう人は、サイクルの乱れで、育ちきっていない薄い未熟な細胞が表面に上がってきてしまいお肌表面＝角質層が全体に薄くなってしまいます。
真皮層のコラーゲン減少
加齢による女性ホルモンの減少、偏った食事（糖質過多）で、タンパク質・鉄・ビタミンＣが不足し、お肌の底、真皮層で弾力・ハリを生んでいるコラーゲンの層が作られず、薄くなっていきます。
内側へ向けてお肌全体が沈下し、げっそりしたタルミやシワ、くぼみが生じてきます。
真皮がやせ細ると、新しい肌細胞も健康に育たず、最初にあげたターンオーバーの乱れと合わさって、肌質によって、さらに表皮が薄くなります。
若いころからの間違ったスキンケア
お肌は体の成長と一緒で、時間をかけて変化していきます。
ターンオーバーは２８日周期という言葉を良く耳にされると思いますが、それは表皮の事で、真皮層、その奥の生まれ変わりには１年ほどかかります。
お肌に合うかどうかも解らない事を宣伝に釣られ色々試し、肌に合わないスキンケアをしていると、随分後にトラブルになって表れることもあります。
毎日の変化に気づかない内にダメージが蓄積し細胞は情報伝達機能を持っていますので、悪い成分、皮膚に好ましくない美容をする事で、連携が乱れてしまうのです。
特に洗顔やピーリングなど、取り去る系のケアでお肌に負担をかけてきた人が敏感肌になったケースもあります。
ニキビや皮脂、ざらつきが気になるからと、その時だけのさっぱり感を追求するのは危険です！ブラシで皮膚を擦るなどもっての外！
エタノールは安価なお化粧品原料成分ですが、皮膚の水分を奪い、角質層にダメ―ジを与えますので、肌が弱いと感じる方は、表示成分をチェック！気を付けて欲しいです。
毎日の変化に気づかない内にダメージが蓄積し、細胞は情報伝達機能を持っていますので、悪い成分、皮膚に好ましくない美容をする事で、連携が乱れてしまいます。大昔のスキンケアが、後々大きなトラブルになって表れる事もあります。
角質層は時間をかけて育てるしかない
トラブルが出たときに、お薬などでケア、フォローすることはできますが、根本的なお肌の改善にはなりません。またトラブルを重ねる毎に皮膚は弱くなります。
本当に必要なのは、表面に角質層になって出てくる前の段階で、健康な細胞を育てることです。
まずは、薄く保水力を失った角質層に、お肌表面を保護し(バリア機能）、潤いを留めるセラミドを補い、健康な状態に整えましょう。
やがて、ターンオーバーが整い、コラーゲンも失われにくいお肌が出来上がっていきます。
参考→『保水』でお肌内部の水切れを防ぎましょう。『保湿』だけでは乾燥します。
まとめ
お化粧品業界は、新成分・新商品をどんどん出して購買意欲をあおっています。でも、お肌はいつの時代も同じ構造で同じ原理で動いています。
短期的な視点でお肌に負担をかけるケアすると、長い時間をかけてトラブルとなって返ってきます。
時代や流行に流されず、いつも変わらない、お肌が求める事を腰を据えて続けて下さい。
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この記事を書いた人
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１９７１年3月２４日生まれ ＡＢ型 美容歴2５年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ＆マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。２児（男）の母でもある。
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