こんにちは!エステティシャン 冨永 雅代です。
今日はお化粧品アイテムの用途について、書いていきます。普段何気なくつかっている化粧品は、肌にどういった目的があるでしょう・・また気になるトラブルは何が原因で起きたのでしょう。
または、聞いたことは無いけど流行だから買って取り入れてみたけれど、これは何のために使っているのかなぁ?
製品それぞれに目的があります。ですが、目的にかなう美容成分の配合や、処方がなされていないと、それは広告上の事で終わり、使って肌満足には繋がりません。そして、後々皮膚ダメージに繋がる製品もあり、残念です。肌は層を成し時間をかけて作られる器官であり、若い時のトラブルが、何十年も先の悩みに繋がる事もあります。
落とす、保湿する、美容成分を補う、ターンオーバーを高める(ご自身のタイプを知りながら)その繰り返しが美しい肌に導きます。
ここでは、製品の用途、目的を解説していきますので、是非私を信じて(笑)参考になさってください。
クレンジング
目的(必要性):ファンデーションをはじめメイク用品を(下地にも顔料が入っています。)を落とすアイテムです。洗顔料では落ちない汚れがあり、汗や水に強く作ってあるメイク製品を落とすにはクレンジングが必要です。
アイメイクは殆ど、目に周りに残ってしまいますので、コットンを半分に折って、丁寧に目の周りを拭き取る必要があります。(ローションタイプのクレンジング剤や、クレンジングジェルをコットンに良く馴染ませる)
使わないとこうなる:メイク用品に含まれる微粒子パウダーなどが毛穴に残留し、皮膚トラブルの原因になります。また汚れが落とせていない事で、美容成分の浸透を悪くしてしまいます。
使い方・タイミング:夜、入浴前の乾いた手で、メイク汚れを落としてから入浴または、洗顔をします。エステでも、スチーマーをあててのクレンジングは行いません!
使用量:メイク汚れを包み込める適量を使用します。ヌルヌルするくらいたっぷり。少量だと、肌に摩擦が生じます。毎日の積み重ねが肌負担になりますので、要注意です。適量をケチらずご使用ください。
選び方(おすすめ):オイルやクリームタイプよりもサッと洗い流せるジェルがおすすめ。ミルクタイプはふき取る事で落とすのですが、摩擦が、色素沈着の原因になります。肌の保湿因子を奪い、皮膚乾燥&刺激の原因になるので、エタノールが入っていない製品を選びましょう。
洗顔
目的(必要性):皮脂や皮膚の分泌物を洗い流し、皮膚をサッパリ、清浄に洗い上げます。肌をこすり過ぎない様に、たっぷりの泡を泡立てて使用してください。
使わないとこうなる:肌のくすみや、新陳代謝不良の原因になります。フランス式クレンジングは、水が硬質のフランス風土に合っています。湿度が高く肌がくすみやすい、黄色人種の肌は、朝夜、水で洗い流す洗顔が必要です。
使い方・タイミング:朝と夜
使用量:適量を使用し、泡で肌を包み込む様にして優しく洗顔し、ぬるま湯か水でサッと洗い流します。
選び方(おすすめ):洗い流しに時間がかかる泡切れの悪い洗浄剤や、突っ張り過ぎる脱脂作用の強い製品は、肌乾燥や他トラブルの原因になります。酸(サルチル酸・グリチルリチン酸)配合の製品は、肌の角質層に存在する保湿因子を破壊し、後々肌乾燥が酷くなったり、肌の保水機能が破壊され、美容成分が留まらなく、保湿できない肌になることがあります。
ピーリング
目的(必要性):老化により、肌のターンオーバーが鈍化する事で、シミやくすみ、タルミなどが生じます。またターンオーバーが悪いと古い角質が、美容成分の浸透を妨げます。
使わないとこうなる:皮膚の角質肥厚、美容成分の浸透が悪い。シミ、シワ、たるみ、くすみなど、老化肌に
使うタイミング:夜の洗顔後 皮膚刺激を感じやすい方は、スキンケアの最後に使ってもOKです。
使用量:適量を必要に応じて使わないと、実感できない場合があります。
選び方(おすすめ):肌刺激が強く無い物、毎日皮膚の様子を見ながら使っていける製品。皮膚がボロボロ剥ける様な、ハードな製品を使っても、むけた卵肌は長続きせず、本来の肌状態に戻ってしまいますので、先のことを考えて日々様子を見ながら取り入れて欲しいです。
化粧水
目的(必要性):保湿・肌のターンオーバー・白さなど。しっとりみずみずしいもっちり透明感を得る目的で使用します。
使わないとこうなる:ガサガサくすんだ砂漠の様な肌に
使うタイミング:朝と夜
使用量:適量を肌にしっかり擦り込みます。できるだけたっぷりの使用を、おススメします。
選び方(おすすめ):エタノールが入っていない製品、人気のねっとり粘度がある製品は、イメージ的にしっとりしそうですが、実は皮膚浸透が悪くなり、表面に膜をはる成分の特徴で、肌により浸透しにくく、皮膚に理想的ではありません。
美容液
目的(必要性):美容成分の濃度が高い、決め手になる製品です。多くの製品があります。美容成分濃度が高いので、高アプローチアイテムです。老化(シミ・シワ)創傷に、美白に、様々な目的がありますので、ご自身の目的に叶った製品をチョイスしましょう。
使わないとこうなる:エイジングや、肌変化を求めた前向きなケアが出来ません。
使うタイミング:夜とできれば朝
使用量:少量では良くわからない場合もありますので、たっぷり使用して欲しいです。
選び方(おすすめ):肌にスーッと浸透し、翌朝肌変化が感じられるものにフォーカスして、選んで欲しいです。芸能人が言っていた!と言うよりもご自身の肌状態を把握しましょう。
昼用クリーム
目的(必要性):日中の肌乾燥や、様々なストレスから肌を守る保護クリームです。
使わないとこうなる:肌乾燥や、下地クリームの微粒子が毛穴に詰まります。
使うタイミング:朝 化粧水や美容液の後に
使用量:適量 お顔の大きさにもよりますが、全体に塗って、30秒~で表面に艶のヴェールが張るくらい。多すぎても下地クリームのヨレの原因になったりします。肌乾燥が酷く沢山塗りたい方は、美容液やオイルで調整しましょう。
選び方(おすすめ):水分の多い乳液よりも、肌にヴェールをはるクリームをおススメします。水分は化粧水で、クリームは保護を目的にしましょう。
下地クリーム 日焼け止め
目的(必要性):メイクや、肌ストレス(乾燥や紫外線など)から肌を守ります。肌とメイクのクッションになり、メイクノリを良くし、フィット感を高めます。
使わないとこうなる:メイクが綺麗に見えない、ストレスから肌を守れない
使うタイミング:朝、昼用クリームの後に
使用量:適量を均等に伸ばして塗ります。ゲルの上に塗るとその特性でモロモロと粒子が出る事があります。
選び方(おすすめ):肌刺激が無く安心して使用できる製品、日中を通して使用感に納得できる製品
夜用クリーム
目的(必要性):夜のスキンケアの主役です。翌朝の肌の感じを左右する製品ですので、満足できる肌になれる製品を選びましょう。
使わないとこうなる:朝、肌満足が得られない。
使うタイミング:夜 最後にお顔全体に
使用量:肌を覆うたっぷり量を使用します。
選び方(おすすめ):日本人の肌はくすみが生じやすいので、オイルや重たいクリームよりもゲル製品をおススメします。
アイクリーム
目的(必要性):神経を酷使し、血流が悪くなりやすく、老化が著しく現れるパーツですので、専用のクリームの使用が必要です。
使わないとこうなる:目の下のクマ、乾燥、シワが現れます。
使うタイミング:夜のフィニッシュ
使用量:目の中に入らない程度に、たっぷり
選び方(おすすめ):翌朝変化が実感できる製品を選び、使い続けてください。
美容オイル
目的(必要性):ファンデーションに混ぜて、肌艶を出したり、冬場の皮膚乾燥を防ぐ製品です。
使わないとこうなる:乾燥が酷い状態、空調による乾燥が防げずに、不快なカサカサ感に
使うタイミング:空気が乾燥する冬季用。ファンデーションに混ぜたり、夜のフィニッシュのナイトゲルに混ぜて使用します。温度・湿度の高い夏場は不要です。
使用量:適量 少量ずつ試してください。
選び方(おすすめ):シリコン系の化学物質が多く含まれる製品を使用しますと、皮膚呼吸を妨げる事で、毛穴が詰まって脂肪腫が出来たり、肌がくすんできます。植物油をオススメします。
マスク
目的(必要性):時間をかけて肌に密着させ(密封)し、美容成分を送り届ける製品です。シートマスクや炭酸マスク、クリームマスクと多種多様ですが、くすみがちな肌に、まず!美白を目的にした製品はチョイして欲しいです。白さでカバーできる肌トラブルは多くあります。
使わないとこうなる:エイジングケアに必要な製品で、マスクにしか出来ないこともあるので、定期的な使用をおススメします。
使うタイミング:夜
使用量:適量
選び方(おすすめ):使用した翌朝、お化粧ノリが良くなったり肌の白さや明るさが感じられる製品を選びましょう。美白、ターンオーバーUP、成長因子など前向きなエイジングケアができるもの。ご自宅での使い勝手を考えるとシートマスクですが、安価なものは、エタノールがベースになっていたりすると、角層に負担が生じマスクの目的から逸脱してしまいます。
美顔器
目的(必要性):肌の活性化に必要な電気を流し、皮下組織の下の筋肉をストレッチする美顔器は、リフトアップや小顔効果だけでなく、肌全体の血流を良くしたり、活き活きした肌印象にする目的があります。またデトックス効果もあり、浮腫みが軽減することでフェイスラインもスッキリ!
使わないとこうなる:電気を使わないマッサージは一辺倒で、デトックス&マッサージ&深層筋のケアが出来ないために、肌がより下がり、弛緩します。
使うタイミング:スキンケアのフィニッシュに
使用量:毎日コツコツ継続しましょう。
選び方(おすすめ):多機能の美顔器は、ご自宅では使いこなせず、トライする回数が減ると思います。相当時間を費やせて、スキルがある方以外は難しいと思います。プロが使う機械と、ホームケア美顔器は別物です。シンプルで継続できるもの。目的を絞り込んで肌に必要なアプローチができる製品を選びましょう。芸能人がPRしているような高価格帯の器械は半分くらいが広告費に使われています〜
危険な化粧品
目的(必要性):流行のたニードル(針入り)製品など、キャッチーなものは、十分な知見無しに作られていて、盲点がある製品が多いので注意してください。ニードル製品は、美容成分とマイクロニードルが一体になり、肌にかなり細い針入れて美容成分を送り届けるものですが、その上から布が触れたりするだけで、炎症が起きた事例もありますし、私は絶対反対派です。他にも代用できるものはたくさんあります。
使わないとこうなる:使う必要はありますか???
使うタイミング:おススメしません。
使用量:×
選び方(おすすめ):肌の将来と、今の自分の肌に必要か、など総合的に考えて選んでください。例えば、ファンデーションは皮膚に膜を張る成分が入っているので、どんな製品でも塗ると多少は引き上がるものです。
あとがき。
上記のアイテムはエステティックトミナガ化粧品に全部揃っています。書いていて揃ったんだなぁと気づきました。
そのために繋げるために書か出した訳ではありません、
お客様の肌の今とこれからを想い、使用感が優しく使い心地が良くて、翌朝の肌で分かるもの。
敏感で肌が弱くても、前向きにエイジングケアができる製品がエステティック市場で見つけられなかった事で、少しづつ作ってきました。
常に精査を繰り返して、微調整を繰り返しながら小ロットで製造しています。
お使いいただいたお客様の肌満足に繋がりますよう日々願っています。
この記事を書いた人
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1971年3月24日生まれ AB型 美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。
→詳しいプロフィールはこちら
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