こんにちは!エステティシャン 冨永雅代です。
以前から私は、朝も夜も、洗顔料を使った洗顔を推奨しています。それでも年末から3月ごろにかけては、寒さと乾燥がもたらすお肌の変化に不安がいっぱいになられるのでしょうか。。『洗顔料をやめたいんですけど。。』といったご相談を次々いただきます。
お伝えするのはもちろん『やめないでください。洗顔料を使わないと、年齢肌の老化が加速します。』
過剰な洗浄を控えるというのは表皮に膜を貼り続け、肌を保護する事なのでしょうか。。洗わない洗顔が乾燥肌には合理的に思えますが、お肌の真実はそうではありません。この洗わない洗浄というアイディアの出所はフランス式洗顔のようで、フランス人女性のもつ美のイメージを利用して説得力を持たせている感があります。
フランス人女性の肌は美しい⇒フランス人女性は洗わない洗顔をしている⇒洗わない洗顔をすると肌が美しくなる
この3段論法は本当でしょうか?
フランス女性のお肌は本当にきれい?
もちろんお手入れや環境などの個人差はあり、きれいな人はとてもきれいです。ですが、私が今まで見てきた経験としては、きれいとは言い難いケースも多いです。。肌のトーンが明るいので気付きにくいのですが、シワが深く、全体的にパサパサ乾燥していて、くすみやシミも目につきました。
また、フランスでは若さや老いに対する価値感が日本と違います。また、自然体であることを大切にしています。なので、日本人女性の目指す美肌とはベクトルが違うのかもしれません。
フランス女性のお肌がきれい、というのはパリや高級ブランドに支えられた美の国というイメージからの派生のように思います。
フランスでは"洗わない"のではなく"洗えない"
ヨーロッパの水には石灰が多く含まれていて、石鹸の泡立ちが悪く、石灰分がお肌に乾燥をもたらします。そのため、洗顔料を控えたり、洗うのではなく化粧水でふき取る、というフランス式洗顔が歴史的に採用されてきました。
こうした環境のせいで”洗わない方がマシ”なわけです。向こうの水と気候で日本のようなダブル洗顔をしていたら、確かにダメージを負って乾燥肌になるでしょう。
昔はサロン専門品は、歴史あるヨーロッパのものにアドバンテージがあり、日本製品とはクオリティに大きな差がありました。だから日本のエステでも洗わないふき取り洗顔が主流でした。
現在はその実力差は縮まり、むしろ日本人のお肌に特化した分、日本ブランドのほうがよい製品も多いのです。洗顔やクレンジングも然りです。
洗わない洗顔と日本人のお肌のミスマッチ
気候や環境だけでなく、肌のタイプも欧米人と日本人では異なります。
欧米のマネでは綺麗になれない!日本人の肌にあったスキンケアとは?
私が洗顔料の使用をおすすめするのは日本人の肌は皮脂が多く、くすみやすいからです。特に年齢肌は角質がたまりやすいので、日々洗顔でしっかり落としていく必要があるんですね。
当店ではDrルノーのクレンジングミルク&ふき取り化粧水を取り扱っていますが、洗顔が必要なタイプの方が使うと、皮脂で毛穴が広がってしまったり、ニキビが出るなどします。
何度も言いますが、洗顔は必要です。
以前ブログに書きましたが、特別お肌が明るく若いころからのケアのたまもので美肌を保っているお客様が、お友達に聞かれて「お肌がきれいなのは洗顔しないから」と答えてしったというエピソードがありました。洗顔がポイントではなかったり、もともと使っていた洗顔の質が悪くてやめた方がマシになった、ということも多々あるのです。
質の良い洗顔料を用いて、正しく朝晩洗えばお肌は変わります。
どうしても洗顔が辛い、やめた方がよさそう、という場合はお気軽にご相談ください。お肌の状態やトラブルの出方にあわせてアドバイスさせていただきます。
この記事を書いた人
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1971年3月24日生まれ AB型 美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。
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