お化粧品の成分 美容基礎知識 美肌メソッド

メイン成分だけでお化粧品の効果は判断できません。

成分だけで化粧品は語れない
こんにちは。エステティシャン 冨永雅代です。

ビタミンC,ヒアルロン酸、セラミド…

私のお化粧品は、良くある・・ あまり珍しくない成分で構成しています。

これはサロン専門品先般に言えることですが、『じゃあ、どこで一般化粧品と効果に差が出るの?』と思われるかもしれません。

お化粧品の特徴=メイン成分 という考え方が一般化していますが、実はそれはお化粧品の効果の一部なんです。

お化粧品のグレードの差・効果の違いがどこで生まれるか、お化粧品作りにも携わった立場からお伝えしたいと思います。

同じ成分でも質と量が違うえば結果も違う

有効成分は『入っているかどうか』だけが焦点になりがちですが、 大事なのは、その成分の質と量です。

質の違い

大枠では同じ成分名でも、その成分にもグレードがあり、実は全然種類が違ったり同じ名称のものでも品質に大きな違いがあります。

例えばセラミド。

セラミド入りを謳うお化粧品はたくさんありますが 低価格帯の製品には、安価な分効果も低い、合成セラミドが使用されています。

参考→“セラミド”だけで選ぶのはNG!原料(種類)や配合濃度で別物です。

量の違い

お化粧品は法律で、どの成分がどれだけ入っているか、を記載できません。

そのため、ほんの少し入れただけでも、その成分がメインであるかのように見せかけることが出来てしまいます。

参考→成分表示を読み解いて、賢くお化粧品を使い分けましょう!

成分は『入っている』だけでは判断材料になりません!!!(コストdownし、販売目的のためだけに、 微量に成分を配合する、やり方を取る会社もあります。)

組み合わせが計算されているか

個々の素材の良さはもちろん大事ですが、材料の組み合わせによるバランスで効果が決まります。

例えば、無添加・パラベンフリーのお化粧品でも、パラベンの代わりに別の防腐剤を大量にいれないとなれば、少量のパラベンの方がお肌に負担が少ない場合があります。

他にも、効果を安定させる配慮や、テクスチャーの調整、浸透の良さなど、様々なことが計算されています。

好きな成分を使って、お化粧品を自作するのも一部で流行っているようですが(そのために、個人向けに原材料を売る専門店まであります。)
配合量や組み合わせ次第では肌にトラブルを起こす可能性も高く、効果については解らないでしょうね・・

組み合わせることで相乗効果の上がる成分もあります。

お化粧品は個別成分の効果の足し算ではないのです。

配合技術が効果にあらわれる

さらに言うと、同じ成分を同じ量混ぜたとしても、製造する現場の技術次第で、仕上がりは全く違います。

成分調合には熟練の技術が必要で、混ぜればどこでも同じものができるのでは無いのです。

他に低コストの工場があるのは知っていても、私のお化粧品は、サロン専門品だけを扱う信頼できる工場で作っています。

再びセラミドを例に挙げると、小麦胚芽由来セラミドの材料は、ドロドロとした松脂のような物質で、混ぜにくく、扱うのにとても苦労する成分です。

そのため、セラミドを扱える工場も限られていますし、技術と苦労が必要な分、セラミド化粧品全般の価格が高いのです。

お化粧品の値段は、材料費だけで決まるわけでは無いんです。目に見える値段だけで判断なさらないで下さいね。

まとめ

広告宣伝のしやすさから、どうしてもメイン成分が流行・最新であることがお肌に良い!と思い込みがちですが、

本当にお肌のことを考える立場からすると、実績や歴史の浅い成分は、何が起きるかわからない怖さすら感じます。

成分はお化粧品選びの大事なポイントですが、それだけでは何も判断できません。

名前だけ、メイン成分だけ、にとらわれるのは止めて欲しいです。

お化粧品を選ぶのは、いつでも相談できる、信頼のおけるお店で、がやっぱり理想ですね。

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この記事を書いた人

冨永雅代
1971年3月24日生まれ AB型  美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。

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